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CentOS Streamに関してまとめてみました(2020年12月現在)

2020年12月10日/in ITインフラ, 技術者向け /by Shinjiro Goto
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エンジニアのUNOです。

昨日CentOS8が終了して CentOS Stream8になりますよという、なかなかパンチの効いたニュースが入ってきました。

・・CentOS Project shifts focus to CentOS Stream
https://blog.centos.org/2020/12/future-is-centos-stream/

 

各種情報メディアの見出しだけを見る限りはCentOSが終わって、今まで聞いたことないよくわからないCentOS Streamという全く新しい新しいディストリビューションになってしまうんじゃないか、、と思ってしまいがちですが、そうではなく、CentOSとほとんど変わらないプロダクトに進化し、より迅速にOSSのフィードバックと修正ができるように変更したという意味合いが強いと思っております。

 

私自身も、ニュースやblog、まとめ記事の見出しだけを見て、10年以上前のRedhat(RHELではないほう)が有償化されたときの混沌とした状態の再来か、、と思い、当初は危機感を持っていたのですが(ある意味踊らされていました、反省)、原典であるFAQを見たり、冷静にCentOSとRHELの成り立ちを理解していれば、そんなことはないことに気づきました。

ここでは、現時点のCentOS StreamのまとめをFAQを参考にして記したいと思います。

なお、今回参考にした情報は、主に以下のFAQです

・FAQ – CentOS Project shifts focus to CentOS Stream
https://centos.org/distro-faq/

 

CentOS Streamとは?

CentOS Streamを語るにはその位置づけを把握する必要があります。

CentOS Stream 8は他のインターネット等の記事にもあります通り、CentOS Projectが管理しており、位置づけ的にはやや開発寄りのプロダクトで、CentOS8がリリースされたタイミングから新たに作られたプロダクトのようです。

Redhat系のプロフダクトには、テストリリース先行型のFedora、安定志向のRHEL(RedHat Enterprise Linux)が存在し、CentOSは安定志向、CentOS Streamはやや先行型寄りに位置します。

ただ、Fedoraのように挑戦的なプロダクトではなく、マイナーバージョンのパッケージのみに焦点が当てられています。

CentOSとCentOS Streamの違いは、修正リクエストのフィードバック先です。

CentOSはRHELを参照しているためフィードバック先はRHELに限定されます。安定志向ですがパッチ等のリリースがどうしてもRHELよりも後になります。

対してCentOS StreamはRHELを参照していますが、フィードバック先はRHELおよび各OSSとなります。これにより今までよりも早く修正パッケージがリリースされることになります。

ここの辺りの関係性に関してはrhebさんのBlogに詳しく書いています。

・Fedora/CentOS Stream/CentOS/RHELの関係性(赤帽エンジニアブログ)
https://rheb.hatenablog.com/entry/202007-fedora-distribution

 

つまり、Fedoraのような、開発要素の高いディストリビューションではなく、引き続きRHELの互換OSという点ではCentOSと変わらず、RHELのメジャーバージョンにも追従するため、大きな変化はありません。

 

CentOS Streamのサポート期間は?

FAQでは以下ような記載があります


Q2: What about the other releases of CentOS Linux?

A:
・Updates for the CentOS Linux 6 distribution ended November 30, 2020.
・Updates for the CentOS Linux 7 distribution continue as before until the end of support for RHEL7.
・Updates for the CentOS Linux 8 distribution continue until the end of 2021; users can choose to switch over directly to CentOS Stream 8
・Updates for the CentOS Stream 8 distribution continue through the full RHEL support phase.


つまり

CentOS 7はRHELのEOSまで(2024年6月30日ではないか?)

CentOS 8は2021年12月末まで

CentOS Stream 8は full RHEL support phaseまで

とありますので、RHEL8と同じサポートサイクルです。

ただし、このfull supportが何を指しているかは要注意だと思います。

 

RHELはサポート期間が3フェーズあります

初年度~5年まで Full Support Phases
⇒新機能と新しいハードウェアへの対応が提供される
6年~10年まで Maintenance Support Phases
⇒新機能と新しいハードウェアへの対応が提供されない。バグFIXのみ
11年~12年まで Extended Life-cycle Support (ELS)
⇒新機能と新しいハードウェアへの対応が提供されない。特定の限定されたパッケージバグFIXのみ
※CentOSはこの期間はパッケージの提供はありません。

今までのCentOSのサポートはRHELのMaintenance Support Phasesまでの10年間でした。

FAQの原文通りなのであれば、Full Support Phasesまでなので5年間のサポート期間に縮小されることになる可能性があります。

ただし、他のフリーなディストリビューションとあまり変わりなく、例えばubuntuなどはLTS(長期サポート版)で5年間となっており、CentOS Streamは他のフリーなディストリビューションと同じになった、長期サポート受けたければRHELをお使いくださいね、、という風にみえなくもない形です。

個人的にはFAQに記載のあるFull support はあくまでも機能追加のFullサポートのことを指していて、バグFIXとしてのメンテナンスサポートはさすがに実施するんじゃないかなとは思っています。

つまり何のサポートか?が重要で、それがちゃんと明記されていないように見受けられる点が、今後の焦点となりそうです、

ここは今後、サポート期間の日付の記載がCentOS Streamの公式ページに明記されるまでは注視したいと思います。

 

CentOS8からCentOS Stream8の移行方法は?

パッケージのレポジトリ先を変更するだけでよさそうです。


Q7: How do I migrate my CentOS Linux 8 installation to CentOS Stream?

A: Instructions to convert from the CentOS Linux 8 distribution to CentOS Stream 8 are published at https://www.centos.org/centos-stream/ and are also below for your convenience.

[email protected]# dnf install centos-release-stream

[email protected]# dnf swap centos-{linux,stream}-repos

[email protected]# dnf distro-sync

[email protected]# cat /etc/centos-release
CentOS Stream release 8

This will result in some package updates and new packages being installed, which is expected.


 

これは今までのあったソリューションRHEL⇒CentOSへの変更、またはその逆のCentOS⇒RHELに同じ形です。

クララオンラインでもよく実施する手法かつ実績もあるので、今のところ大きな問題とはならないと思います。

 

つまり、CentOS8からCentOS Stream8への変更のために、新しいサーバを用意してデータを移行(引っ越し)する必要はありません。
家に例えると、表札を変えるだけで済みます。

 

CentOS8を使っているけど、結局どうすればいいの?

まずは、情報が解禁されて日が浅いので、数か月は様子を見たほうが良いと思います。

CentOS8のサポート期間は残り期間は1年間ですが、CentOS Stream8への移行はただ単にレポジトリ変更だけで良く、大きなデータ移行は必要なくそのままなので大きな障壁となることはありませんし、今までと変わらずRHELの互換という点も変わりません。

そのため、現時点での移行先はCentOS Stream8が有力候補となります

 

最後に、まずは冷静にこの状況を見極めることが大事だと思います。
私自身もそうですが、当初はいろいろと危機感を持っていました。しかし冷静に調べてみるとそうではないことに気づきます。(もちろん、解釈が誤っている可能性は否定できませんが、、)
今後に関しましても、CentOS Stream8の情報がアップデートされましたら、こちらでもお話したいと思いますし、クララオンラインとしても正式な見解を出したいと思いますので、もうしばらくお待ちください。

 

 

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Tags: CentOS, CentOS Stream, CentOS Stream8, centos8
https://cloud.clara.jp/cms/wp-content/uploads/centos_Stream.png 340 720 Shinjiro Goto https://cloud.clara.jp/cms/wp-content/uploads/2020/04/claracloud_logo.png Shinjiro Goto2020-12-10 11:13:242021-06-14 18:27:00CentOS Streamに関してまとめてみました(2020年12月現在)

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