オンプレミスのシステムリソースを、あたかもクラウドのように利用できる。こうしたスキームのソリューションは、Hewlett Packard Enterpriseが2018年に発表した「HPE GreenLake」、Dell Technologiesが2019年に発表した「Dell Technologies on Demand」など既に市場に登場しはじめており、従来のオンプレやパブリッククラウドとは異なる新たな潮流として注目を集めている。
クララオンラインが提供する「Clara Cloud」もこうしたトレンドを汲んだサービスであるが、HCIのリーディングベンダーであるNutanixを基盤としているところに最大の特徴がある。
「弊社が展開する『Clara Cloud』は“HCI as a Service”と銘打った、初期費用0円から使えるHCIサービスです。クラウドネイティブの考え方を根源にもつHCIとパブリッククラウドの良いとこ取りができる、クラウドネイティブなオンプレサービスです。」(小松 氏)
既述のとおり、パブリッククラウドはアプリケーション次第でオンプレよりも高コストとなる。従量課金であることがその背景にあるが、「Clara Cloud」は固定の月額サブスクリプションで利用できるため、必要なリソースに沿ったプランを選択すればクラウドネイティブな利用法にてオンプレのメリットを享受することができる。
「『Clara Cloud』では、Nutanixをサブスクリプションで提供しているだけでなく、ラックスペース、電源、ネットワークスイッチといった必要不可欠な物理環境に加え、バージョンアップや障害対応といった保守運用もサブスクリプションに含まれております。お客様から見ると、パブリッククラウドと同様にハイパーバイザーより上のレイヤーだけを管理すればよいのです。」(小松 氏)